在宅医療クリニックのホームページ制作費用の相場と内訳
訪問診療クリニックのホームページ制作費用は、テンプレート型で20〜40万円、オリジナル型で50〜100万円、取材やコラム設計まで含めると100万円以上が目安です。金額を分ける要因、見積りの内訳、公開後の費用、契約で注意する点を整理します。

訪問診療クリニックのホームページ制作費用は、依頼先と作り方によって20万円台から150万円を超えるものまで幅があります。金額だけを見比べても判断できないのは、含まれている作業と、公開後にかかる費用が会社ごとに違うためです。
この記事では、在宅医療クリニックのホームページ制作費用の相場を3つの価格帯に分け、金額を分ける要因、見積りの内訳、公開後にかかる費用、契約で注意する点を整理します。金額は弊社の価格と、弊社が相談を受けた際に見てきた他社の見積りをもとにした目安です(地域や依頼先の規模で変わりますので、幅としてお読みください)。
相場は3つの価格帯に分かれる
在宅医療クリニックに限らず、クリニックのホームページ制作費用は、おおむね次の3つに分かれます。
| 価格帯 | 作り方 | ページ数 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 20〜40万円 | テンプレート型(既存デザインの色・写真を調整) | 5ページ前後 | 開業に合わせてまず必要なページを揃えたい |
| 50〜100万円 | オリジナル型(構成・デザインを個別に設計) | 10ページ前後 | 紹介元と患者さんの両方に向けて、腰を据えて作りたい |
| 100万円以上 | 取材・撮影・コラム設計・複数拠点などを含む | 15ページ以上 | 複数拠点、採用サイトの分離、記事での集患まで取り組みたい |
在宅医療のクリニックの場合、価格帯にかかわらず「関係者向けページ」と「対応エリアの記載」が含まれているかが、金額以上に大事です。外来クリニック向けのテンプレートを使う会社では、この2つが標準に入っていないことがあります。
金額を分ける要因
同じ10ページでも、見積りが50万円と100万円に分かれる理由は、次の項目の有無です。
原稿を誰が書くか
制作会社が原稿の下書きまで行うか、クリニック側が用意するか。在宅医療のサイトは、対応エリア・受け入れ条件・紹介の流れなど、書く内容が専門的です。原稿込みの見積りは高くなりますが、クリニック側の負担は大きく減ります(弊社の経験では、原稿をクリニック側に任せた案件は、原稿待ちで公開が2〜3ヶ月遅れることが珍しくありません)。
デザインがテンプレートかオリジナルか
テンプレート型は、既存のデザインに色と写真を当てはめる作り方で、費用と期間が抑えられます。オリジナル型は、クリニックの方針に合わせて構成から設計します。医師の人柄や診療の考え方を伝えたい場合はオリジナル型が向いています。
写真を撮り下ろすか
医師・スタッフの顔写真、訪問の様子、車両。撮影を入れると、カメラマンの費用(1日5〜10万円程度)と、ディレクションの費用が加わります。お持ちの写真で足りる場合は不要です。
公開後のサポート期間
公開後の修正対応が1ヶ月か、3ヶ月か、6ヶ月か。期間が長いほど見積りに含まれる費用は増えますが、公開直後に出る修正(対応エリアの追加、スタッフの入れ替わり)を無償で吸収できます。
SEO・MEOの初期設定の有無
対応エリアページの設計、構造化データ、Googleビジネスプロフィールの設定、サーチコンソールの登録。これらが標準に含まれているか、オプションかで、見積りが変わります。在宅医療のクリニックは「地域名 訪問診療」の検索と地図枠が集患の入口になるため、含まれているかを必ず確認します。
見積りの内訳で確認する項目
見積書を受け取ったら、次の項目があるかを確認します。ないものは、別途費用か、やらないのかを聞きます。
- 構成設計(ページ構成とサイトマップ)
- 原稿の下書きと修正の回数
- デザイン(トップと下層で分けて記載されているか)
- 関係者向けページと紹介申込書の様式
- スマホ対応
- お問い合わせフォーム(患者向け・関係者向けの分け)
- Googleビジネスプロフィールの設定
- アナリティクス・サーチコンソールの設置
- 医療広告ガイドラインの表現チェック
- 公開後のサポート期間と内容
- 更新方法の説明
「医療広告ガイドラインの表現チェック」は、医療機関のサイトを作り慣れている会社なら見積りに項目があります。ない場合は、ガイドラインを意識していない可能性があります。
公開後にかかる費用
制作費とは別に、公開後に毎月かかる費用があります。ここが会社によって大きく違います。
サーバー・ドメイン
実費で月1,000〜2,000円程度です。医療機関のご名義で契約するのが基本で、制作会社に管理を委ねる場合も名義は医療機関に置きます。
保守・運用
任意で契約するもので、月1万円程度の保守(サーバー管理・軽微な更新)から、月3万円程度の集患支援(アクセスレポート・順位の確認・Googleビジネスプロフィールの運用)まで幅があります。WordPressなど自院で更新できる仕組みで作られていれば、保守を契約しなくても運用できます。
注意したい月額の形
「制作費0円で月額3万円、5年契約」のような形は、総額で見ると180万円になります。途中解約の条件と、解約時にサイトのデータが手元に残るかを確認してください。ドメインやサーバーが制作会社名義になっている場合、解約後にサイトを引き継げないことがあります。
在宅医療クリニックのホームページ制作にいくらかければいいか
開業に合わせて最低限のページを揃えるなら20〜40万円、紹介元と患者さんの両方に向けてオリジナルで作るなら50〜100万円が目安です。金額より、関係者向けページと対応エリアの記載、原稿の下書き、医療広告ガイドラインのチェック、公開後のサポートが含まれているかで判断します。公開後の費用は、サーバー・ドメインの実費だけで運用できる作りかどうかを確認します。
契約で注意する点
名義
ドメイン・サーバー・Googleビジネスプロフィールは、医療機関のご名義にします。制作会社名義だと、契約終了時にトラブルになります。
著作権とデータの扱い
制作したサイトのデータ(デザイン・原稿・写真)が、契約終了後もクリニック側で使えるか。契約書に明記されているかを確認します。
医療広告ガイドラインの責任
サイトの表現が医療広告ガイドラインに反した場合、責任を負うのは医療機関です(出典 厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」)。制作会社がチェックを行う場合でも、最終的な確認は医療機関側で行う前提で、公開前に表現を確認する工程を契約に含めておきます。
更新の方法
公開後にお知らせや求人を自院で更新できるか、更新のたびに費用がかかるか。自院で更新できる仕組みかどうかで、公開後の費用が変わります。
最後に
在宅医療クリニックのホームページ制作費用は、テンプレート型で20〜40万円、オリジナル型で50〜100万円、取材やコラム設計まで含めると100万円以上が目安です。金額の違いは、原稿・デザイン・写真・サポート期間・SEO/MEOの初期設定の有無で決まります。見積りでは関係者向けページと対応エリアの記載が含まれているか、公開後はサーバー・ドメインの実費だけで運用できるかを確認してください。
ケアつくでは、在宅医療のクリニックに絞ったホームページ制作をライト30万円〜、スタンダード70万円〜、プレミアム120万円〜(税別)で行っており、関係者向けページと紹介申込書は全プランに含めています。WordPressで制作するため公開後のランニングは実費のみで、保守・運用は任意です。料金プランのページに内訳を掲載していますので、比較の材料にしてください。


