集患・紹介

「訪問診療 地域名」で検索されるための対応エリアページの作り方

紹介元もご家族も、訪問診療を探すときは「地域名 訪問診療」で検索を始めます。その検索の受け皿になる対応エリアページの構成、市区町村ごとにページを分ける判断基準、Googleビジネスプロフィールとの情報統一、順位が付くまでの目安をまとめます。

訪問診療を探すとき、ケアマネジャーも連携室の担当者もご家族も、最初に打ち込む検索語は「市区町村名 訪問診療」か「地域名 在宅医療」です。この検索で自院のサイトが出てこなければ、候補に入る機会そのものがありません。

この記事では、その検索の受け皿になる「対応エリアページ」の作り方を扱います。ページの構成、市区町村ごとにページを分けるかどうかの判断、Googleビジネスプロフィールとの情報統一、公開後にどの数字を見るか。SEOの専門用語はなるべく使わず、クリニック側で判断できる形で書きます。

紹介元もご家族も「地域名 訪問診療」で探し始める

検索する人の立場を分けて考えます。

ケアマネジャーは、利用者の住所の市区町村名を付けて検索します。「◯◯市 訪問診療」「◯◯区 在宅医療 クリニック」といった形です。候補を広げるための検索なので、上位に出ているサイトを何件か開いて、対応エリアと受け入れ条件を見比べます。

ご家族は、もう少し状況に寄った言葉で検索します。「◯◯市 往診 してくれる 病院」「◯◯区 訪問診療 認知症」のように、悩みの言葉が付きます。ご家族の検索は件数としては多くないのですが、検索した時点で困っているので、問い合わせに近い検索です(弊社の経験では、ご家族からの直接の問い合わせは、こうした地域名と状況の組み合わせの検索から来ることが多いです)。

いずれも地域名が入ります。訪問診療は「行ける範囲」でしか提供できないので、検索する側も地域名で絞り込むのが自然です。

対応エリアページが必要な理由

「対応エリアはトップページに書いてある」というクリニックは多いのですが、それだけでは検索の受け皿として弱いことがあります。

16km要件と市区町村名のずれ

訪問診療の算定要件は原則としてクリニックから16km以内です。そのためサイトに「当院から16km圏内」と書くクリニックが多いのですが、検索する人は距離では探しません。市区町村名で探します。サイトに市区町村名が書かれていなければ、「◯◯市 訪問診療」の検索でそのサイトが出てくる根拠がありません。

トップページは複数の役割を持っている

トップページは、患者さん向け、関係者向け、採用の入口をまとめる役割があります。そこに対応エリアの詳細を書き込むと、トップページが長くなり、どの読者にも読みにくくなります。エリアの詳細は専用ページに分け、トップからリンクする形が整理しやすいです。

検索エンジンはページ単位で評価する

検索結果に出るのはサイトではなくページです。「◯◯市 訪問診療」に対して、そのテーマを扱うページが独立してあるほうが、トップページの一部に書いてあるより評価されやすい傾向があります(順位を約束できる話ではありませんが、専用ページがあるサイトとないサイトでは、地域名検索での出方に差が出ることが多いです)。

対応エリアページの構成

1ページで作る場合の構成です。上から順に置きます。

対応している市区町村の一覧

見出しに「対応エリア」と入れ、市区町村名をすべて書き出します。町名レベルまで書けるなら書きます。エリアの端は「ご相談ください」で構いませんが、その場合も市区町村名は書いておきます。

地図

クリニックの所在地と、対応エリアの範囲が分かる地図を載せます。Googleマップの埋め込みでも、エリアを塗った画像でも構いません。ケアマネジャーは地図で「利用者の家が入るか」を確認します。

施設への訪問の可否

有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームへの訪問に対応しているか。施設のケアマネジャーや相談員からの問い合わせは、この記載があるかどうかで変わります。

エリア内の主な連携先

エリア内で連携している病院、訪問看護ステーション、薬局。了承を得た範囲で書きます。地域名と一緒に連携先の名前があると、その地域で実際に動いているクリニックだと伝わります。

エリア外の扱い

エリア外からの問い合わせにどう対応するかを一文書いておきます。「エリア外の場合は、近隣の在宅医療機関をご案内します」のような書き方で十分です。

問い合わせの窓口

患者さん・ご家族向けと、関係者向けの連絡先を分けて置きます。エリアを確認した人が、そのまま連絡できる導線です。

市区町村ごとにページを分けるかどうかの判断基準

対応エリアが広い場合、市区町村ごとにページを分けるか迷います。判断基準は次の通りです。

分けたほうがよい場合

対応エリアが3つ以上の市区町村にまたがり、それぞれで連携先や体制に違いがある場合です。「◯◯市の訪問診療」「△△市の訪問診療」とページを分け、それぞれに市区町村ごとの連携先、訪問の実態、その地域でよくある相談を書きます。

分けないほうがよい場合

書き分ける内容がない場合です。市区町村名だけ変えて中身が同じページを並べると、検索エンジンからは重複したページと見なされ、かえって評価が下がることがあります。書き分ける材料がなければ、1ページに市区町村を並べるほうが安全です。

分ける場合の書き方

分ける場合は、各ページに「その地域固有の内容」を必ず入れます。地域内の連携先、地域の高齢者施設への対応、地域の地理的な特徴(坂が多い、離島がある、渋滞で訪問時間が読みにくい)など、そこでしか書けないことです。それが書けない市区町村は、まとめページに含める形で構いません。

対応エリアページの文章の書き方

構成が決まったら、文章の書き方です。検索エンジン向けの小細工ではなく、読む人に伝わる書き方をすれば結果として検索にも効きます。

見出しと本文に地名を自然に入れる

ページの見出しは「対応エリア(◯◯市・△△市・□□区)」のように、主要な市区町村名を入れます。本文では「◯◯市内は全域に対応しています」「△△市は◯◯地区と△△地区が対象です」のように、地名と対応状況を文章で書きます。地名を羅列するだけのページより、文章で説明しているページのほうが、読む人にも検索エンジンにも内容が伝わります。

文字数の目安

1ページで作る場合、800〜1,500字程度が目安です。市区町村の一覧と地図だけの短いページより、各地域の対応状況や連携先を文章で書いたページのほうが評価されやすい傾向があります。ただし、書くことがないのに水増しするのは逆効果です(市区町村ごとの違いが書けないなら、短くても構いません)。

写真と地図

クリニックの外観、訪問に使う車、地域の風景。地域とのつながりが伝わる写真を1〜2枚入れます。地図は、Googleマップの埋め込みか、対応エリアを塗った画像です。地図だけで文章がないページは、検索の受け皿としては弱いので、必ず文章と組み合わせます。

施設への訪問の記載で問い合わせの内容が変わる

対応エリアページのなかで、見落とされがちなのが施設への訪問の記載です。

有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームには、それぞれ施設のケアマネジャーや相談員がいて、入居者の主治医を探しています。施設への訪問は、1件の依頼で複数の入居者を担当することがあり、クリニックにとって訪問効率の良い形です。一方で、施設ごとの体制(看護師の常駐、夜間の連絡方法、看取りの方針)に合わせる必要があります。

対応エリアページに「施設への訪問に対応しています」の一文と、対応している施設の種類、施設側と事前に確認したいこと(看護師の配置、夜間の連絡手順、看取りの方針)を書いておくと、施設側からの問い合わせが具体的になります。逆に、施設への訪問を受けていない場合も、その旨を書いておくと、合わない問い合わせが減ります。

Googleビジネスプロフィールとサイトの情報を揃える

「地域名 訪問診療」の検索では、通常の検索結果と一緒に地図の枠(Googleマップの結果)が出ます。ここに出るのはGoogleビジネスプロフィールの情報です。サイトの対応エリアページと、プロフィールのサービス提供地域が食い違っていると、どちらの評価にも良くありません。

訪問診療のクリニックは、患者さんが来院しない「非店舗型」として登録するか、外来もある場合は店舗型としてサービス提供地域を追加する形になります。Googleのガイドラインでは、顧客の所在地でサービスを提供するビジネスは非店舗型として住所を非表示にし、サービス提供地域を指定することが求められています(出典 Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」)。

サービス提供地域に設定する市区町村と、サイトの対応エリアページに書く市区町村を一致させます。クリニック名、住所(表示する場合)、電話番号、営業時間も、サイトとプロフィールで同じ表記にします。細かい話ですが、地図枠に出るかどうかに関わる部分です。

順位が付くまでの目安と、公開後に見る数字

対応エリアページを公開しても、翌日から検索結果に出るわけではありません。

一般的には、公開から3〜6ヶ月で地域名検索の順位が付き始めることが多いです。競合するクリニックの数、そのサイトの記事の量、Googleビジネスプロフィールの充実度で前後します(成果を約束できるものではなく、目安としてお考えください)。

公開後に見る数字は、順番があります。

  1. 表示回数(検索結果に出た回数)
  2. 平均掲載順位
  3. クリック数
  4. 問い合わせ数

最初の3ヶ月はクリック数がほとんど出ません。表示回数が増えているか、順位が上がっているかだけを追います。表示回数が増えているのに順位が20位台で止まっているなら、ページの内容を厚くする段階です。順位が10位以内に入ってからクリックが増え、その先に問い合わせが出てきます。

これらはGoogleサーチコンソール(無料)で見られます。サイト公開時に設定しておけば、あとは月に1回見るだけで十分です。

対応エリアページには何を書けばいいか

対応している市区町村の一覧、地図、施設への訪問の可否、エリア内の連携先、エリア外の扱い、問い合わせ窓口の6点です。市区町村名を文字で書き出すことが最も大事で、「16km圏内」だけの記載では検索の受け皿になりません。

よくある失敗

弊社が既存サイトを拝見して多いものです。

「16km圏内」としか書いていない

制度上は正しいのですが、検索する人は距離で探しません。市区町村名を書き出すだけで、地域名検索の出方が変わります。

市区町村名を並べただけの薄いページを量産している

中身が同じで地名だけ違うページは、重複と見なされます。書き分ける材料がなければ1ページにまとめます。

プロフィールとサイトの情報が違う

サービス提供地域、電話番号、営業時間の表記がサイトと違う。地図枠の評価に影響します。公開時に一度、両方を並べて確認します。

医療広告ガイドラインに触れる表現

「◯◯市で最も選ばれている訪問診療」のような表現は、医療広告ガイドラインの比較優良表現に当たる可能性があります(出典 厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」)。地域名検索を狙うページほど、この手の表現を入れたくなりますので注意が要ります。

最後に

「地域名 訪問診療」の検索で見つかるには、市区町村名を文字で書き出した対応エリアページが要ります。地図、施設訪問の可否、連携先、エリア外の扱い、窓口を添え、Googleビジネスプロフィールのサービス提供地域と揃えておく。公開後は表示回数と順位を3〜6ヶ月追い、順位が付いてから問い合わせが出てきます。

ケアつくでは、在宅医療のクリニックに絞ってホームページを制作しており、対応エリアページとGoogleビジネスプロフィールの初期設定をプランに含めています。既存サイトへの対応エリアページの追加だけでも対応していますので、ご相談ください。

CONTACT

まずは無料相談から、お気軽にどうぞ。

現状サイトの簡易診断、在宅医療クリニックの事例のご紹介もしています。