集患・紹介

在宅医療クリニックのコラムで狙う検索語は3つの読者で分かれる

訪問診療クリニックのコンテンツSEOは、ご家族、ケアマネジャー・連携室・訪問看護、施設の3つの読者で検索語が違います。読者ごとの検索の入り方、キーワードの例と推定の月間検索数、コラムを書く順番、地域名検索の数字の読み方を整理します。

訪問診療クリニックがコラムで集患しようとするとき、最初に迷うのは「何を書けばいいか」です。外来クリニックなら症状名で書けますが、在宅医療は検索する人がご家族だけではありません。ケアマネジャーや病院の連携室、訪問看護、そして施設の担当者が、それぞれ違う言葉で検索しています。

この記事では、在宅医療クリニックのコラムで狙う検索語を、ご家族、医療・介護の関係者、施設の3つの読者に分けて整理します。キーワードの例と推定の月間検索数、コラムを書く順番、地域名を含む検索の数字の読み方まで書きます(検索数は弊社がキーワードツールと検索結果から推定した幅で、地域や時期で変わります。目安としてお読みください)。

読者が3種類いるので、検索語も3種類に分かれる

外来クリニックの集患は、患者さん本人が「地域名 内科」「症状名」で検索して来院する構造です。在宅医療は違います。

ご家族は、そもそも「訪問診療」という言葉を知らない状態から始まります。ケアマネジャーや連携室の担当者は、条件や書類の言葉で探します。施設の担当者は、協力医療機関という制度の言葉で探します。同じ「訪問診療を探している」でも、打ち込む言葉が3通りあるわけです。

コラムを書くときは、どの読者に向けた記事かを先に決め、その読者の言葉で見出しを作ります。3つを混ぜた記事は、どの読者にも届きません。

ご家族の検索は「悩みの言葉」から「費用と地域名」へ降りてくる

子世代(50〜60代)のご家族は、親の状態に困ったところから検索を始め、段階的にサービス名と比較検討に降りてきます。

悩み・状況の段階

「親 介護 限界」「高齢 親 病院 行きたがらない」「家で最期を迎える」「親 通院 できない」「寝たきり 病院 連れて行けない」「退院後 自宅 不安」。推定で月100〜2,000件の検索がある言葉で、まだ訪問診療という選択肢を知らない段階です。

この段階の記事は、問い合わせには遠いものの、検索数が多く、クリニックの考え方を伝えられます。「通院が難しくなったときの選択肢」のような記事で、訪問診療という言葉に出会ってもらう位置づけです。

サービス認知の段階

「往診と訪問診療の違い」「訪問診療とは」「訪問診療 対象 条件」「訪問診療 デメリット」。推定で月100〜2,000件です。言葉を知った直後に、それが自分の親に当てはまるかを確認する検索です。

この段階は、どのクリニックのサイトにも同じような記事があるため、差がつきにくい領域です。ただし、自院のサイトにこの記事がないと、次の段階で自院に来る導線が切れます。定番として1本ずつ用意しておきます。

比較・検討の段階

「訪問診療 費用」(推定月1,000〜3,000件)、「訪問診療 保険適用」「訪問診療 24時間対応」、そして「訪問診療 ◯◯市」「往診 ◯◯市」(推定月10〜50件)。問い合わせに最も近い段階です。

費用の記事と地域名のページは、コラムというより固定ページとして先に作ります。ご家族はこの段階でクリニックを比べているので、費用の目安と対応エリアが分かりやすいサイトが選ばれます。

疾患名から入る層

「パーキンソン病 訪問診療」「認知症 往診 来てくれる」「ALS 在宅 生活」「末期がん 家で過ごす」「胃ろう 自宅 管理」。推定で各月10〜100件と少ないのですが、病名を把握しているご家族の検索で、問い合わせに近い層です。対応している疾患ごとに1本ずつ、疾患別のページや記事を用意すると拾えます。

関係者の検索は「条件語」と「書類の言葉」

ケアマネジャー、病院の連携室(MSW)、訪問看護は、患者さんの状態に合うクリニックを条件で絞り込みます。

条件で絞る検索

「夜間 往診 対応 クリニック」(推定月100〜500件)、「精神科 訪問診療 ◯◯」、「在宅輸血 対応 医療機関」「人工呼吸器 訪問診療 受け入れ」「気管切開 在宅 医療機関」「神経難病 訪問診療」「生活保護 訪問診療 受け入れ」「独居 看取り 訪問診療」(各推定月10〜50件)。

件数は少なくても、検索した担当者は目の前に該当する患者さんがいます。関係者向けページの「受け入れ条件」の見出しに、これらの条件語をそのまま使うと、検索の受け皿になります(弊社の経験では、「対応疾患一覧」より「人工呼吸器の方の受け入れについて」のような条件語の見出しのほうが、関係者からの問い合わせにつながります)。

制度・書類の検索

「臨床調査個人票 書いてもらえる病院」「訪問看護指示書 依頼」「主治医意見書 依頼」「居宅療養管理指導 算定」(各推定月100〜500件)、「機能強化型 在宅療養支援診療所 とは」「特別訪問看護指示書 要件」(推定月100〜300件)。

実務で書類に困っている担当者の検索です。関係者向けページに、指示書や意見書の依頼方法と返送までの日数を書いておくと、この検索で自院が見つかり、そのまま依頼につながります。制度の解説記事は、検索者が対応エリア内とは限らないため問い合わせには弱いのですが、関係者からの信頼とサイトの評価を底上げする位置づけです。

施設の検索は「協力医療機関」の制度の言葉

有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、特定施設の担当者は、「協力医療機関 探し方」「サ高住 協力医療機関 要件」「施設 看取り 医療連携加算」(各推定月50〜200件)、「有料老人ホーム 訪問診療 依頼」「グループホーム 協力医療機関」「施設 訪問診療 受け入れ」「老人ホーム 夜間 急変 対応」(各推定月10〜50件)で探しています。

検索する人は施設長、管理者、開設準備の担当者です。件数は少ないのですが、1件の契約で入居者10〜20人の訪問診療が動くため、クリニックにとっての価値は他の検索語と桁が違います。

施設への訪問に対応するクリニックは、施設向けのページを1枚用意し、協力医療機関としての対応内容、夜間急変時の対応、看取りの体制、施設側と事前に確認したいことを書いておきます。制度の要件を解説するページを持つと、施設の担当者に読まれます。

在宅医療クリニックはコラムを何から書けばいいか

順番は、ご家族の比較・検討段階(費用、対応エリア)と、関係者の条件語(受け入れ条件)を先に固定ページで作り、そのあとにご家族のサービス認知段階(訪問診療とは、往診との違い)と疾患別の記事、最後にご家族の悩み段階と制度の解説記事です。問い合わせに近いものから書き、検索数の多い上流の記事は、サイトの評価を上げる目的で後から足します。

地域名検索の数字は小さく見えて、それで足りる

「訪問診療 ◯◯市」の推定月10〜50件という数字を見て、「少なすぎる」と感じる院長は多いです。しかし、人口19万人程度の市で、いま在宅医療を探している人が月に何十人もいるはずがありません。10〜50件は妥当な水準です。

訪問診療は、患者さん1人が月2回の訪問を数年続ける形の診療です。月20件の検索から年に3人の患者さんにつながれば、コラムの投資としては十分に回ります。外来のように月に何百件の検索を集める必要はありません。

逆に、「訪問診療 費用」のような制度・費用系の検索は数が大きく見えますが、検索者が自院の対応エリアに住んでいる確率は低いものです。アクセスは稼げても問い合わせには弱いため、信頼構築とサイトの評価の底上げと割り切って書きます(この割り切りができないと、検索数の多い記事ばかり書いて、問い合わせが増えないサイトになります)。

医療広告ガイドラインの観点で気をつけること

コラムも医療機関のサイトの一部として、医療広告ガイドラインの対象です(出典 厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」)。疾患別の記事で「当院なら必ず在宅で過ごせます」のような断定や、ご家族の体験談の引用は避けます。悩みの段階の記事は感情に寄りやすいので、選択肢と体制を淡々と書く形にします。

制度の記事は、厚生労働省の資料など一次情報を引用し、基準時点を明記します。制度は改定のたびに変わるため、更新の担当者を決めておきます。

最後に

在宅医療クリニックのコラムで狙う検索語は、ご家族(悩みの言葉→サービス名→費用・地域名→疾患名)、関係者(条件語と書類の言葉)、施設(協力医療機関)の3つの読者で分かれます。問い合わせに近い費用・対応エリア・受け入れ条件を先に固定ページで作り、そのあとにコラムを足していく順番です。地域名検索の数字は小さく見えますが、訪問診療の性質を考えれば、それで十分に回ります。

ケアつくでは、在宅医療のクリニックに絞ってホームページを制作しており、3つの読者に分けたキーワード設計とコラムの執筆代行をSEO・AIO対策として行っています。既存サイトにコラムだけ足したい場合も、ご相談ください。

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